原発撤退なら月2121円値上げ

 今日の新聞の一面記事である。もしこのまま原発を無くせば、20年後には電気料金が2121円値上げされる。日本学術会議分科会の試算だというのだが、「それでも原発を止めてもいいのかよ!」というような、脅し文句としか考えられない。
 そもそもこの試算は石油と原子力の材料費差額しか計算していないのではないだろうか。原発には使用済み核燃料の処理費用や一定期間経過後の廃炉に伴う費用という莫大な費用がかかるし、原発周辺の地域への補償金も支払っている。
 さらに今回の事故を受けて、今後設置基準が厳しくなり、膨大な安全設備とメンテナンス費用が追加でかかるだろう。そしてそれにもまして、事故があった場合の修理・現状復帰費用や周辺地域に対する損害賠償金等の引き当ても必要である。
 とてもじゃないがこれらの費用を加算すれば、どんなことがあっても、その他の発電方式より原子力発電のほうがコストが大きいに決まっている。であるから単純に2121円増加するというような子供だましの発表はやめてもらいたい。もっとそれぞれのコスト内容を詳細に分類し、比較表等にして開示するのでなければ話にもならない。「ふざけるな、国民を馬鹿にするな!!」と言いたいね。

実質が形骸化する株主総会に一言

 やっと株主総会の季節が終わった。問題の東電・総会には機動隊が異例の出動を行うなか、午前9時頃から株主らが続々と会場につめかけ、9時半には、用意された約5600席がほぼ埋まったという。そして予想通り総会は大荒れで、6時間超のロングランとなった。

 ここ数年間は海外からの指摘もあり、総会屋が仕切っていた旧商法時代に比べれば、だいぶ開かれた総会になってきたものの、それはうわべだけであり、実態はまだまだ経営者による経営者のための総会に過ぎない。
 その最たるモノが会場での議決であり、すでに議決をとる前から全ての議案が、法人大株主等が提出した委任状により採決されているのであり、総会会場での議決は全く無意味な形式的演出に過ぎない。それで今回の東電・総会でも悔しい思いをした個人株主が大勢いるはずである。今後は是非会社法を改正して、委任状の効力を1/2にするなどの法整備をして貰いたいし、会場を見回す程度の票決判断はやめて、きちっと賛成する人の数と反対する人の数を数えて報告して貰いたいものである。

 またコンシュマービジネスなど、個人に有名な企業では、質問者が多く全員が質問する機会を与えられない場合が多い。議長が事前に質問は簡潔に、かつひとり2問までと宣言しているのに、だらだらと自分の身の上話や議場にそぐわない質問をする株主がいる。また5つも6つも質問をする人がいる。これらを議長が受け付けてしまうから、同じようにつまらない質問や一人で多くの質問を繰り返す株主があとをたたないのだ。それでも全員の質問を受け付けてくれればまだよいのだが、さんざん待たせた挙句に、一時間程度経過したところで「質問はあと一つで終わります」と突然質問を打ち切ってしまうのだ。これではさんざん待たされた株主は怒り狂いたくなってしまうじゃないか。議長さんへ一言、質問は一人一問に限定し、時間が余ったら再質問を受ける方法に変えてもらいたい。


 

真夏の節電対策

 今年は入梅も早かったが、真夏になるのも早いようだ。先日熊谷で約40度の6月新記録を打ちたてたばかりだが、関東では毎日蒸し暑い日々が続いている。それでもまだ今年は節電を誓い、いまだに我が家のエアコンは稼動させていないのだけが自慢だ。
 その代わり早めに二台目の扇風機を購入してエアコン代わりに使っているし、先日約4千円でジェル入りシーツを購入して、アイス枕併用で頑張っている。このジエル入りシーツは大人気で、なかなか生産が追いつかないらしい。細長いビニール袋に詰まったジェルを5本、専用シーツに挟んで体の下に敷いて寝るのだが、背中全体がすっと爽やかになり安眠出来るのである。
 これから更に本格的な猛暑が襲ってくると思うが、これらの省エネクール装備が一体どの程度まで耐えられるだろうか。願わくば今年の夏は、エアコン使用を出来るだけ抑えて、微力ながらも省エネに協力してゆきたいものである。

内閣不信任案採決へ

 内閣不信任案が提出され、いよいよ本日その採決が行われる。今のところこれが採決されるか否かは微妙な状況である。それにしても震災発生時には、超党派で協力すると言っていた自民党公明党の豹変には呆れてモノもいえない。まあ豹変と言う訳ではなく、震災時には我慢して建前論的な嘘を言っていたが、とうとう堪え切れず三ヶ月足らずでボロが出たと言ったほうが分かり易いだろう。
 これに与党の中でくすぶり続けていた小沢派が乗り、とんちんかん宇宙人の鳩山が追従しての猿山のボス争いが始まったのである。また菅首相も、せめて一定期間後に退陣するということさえもほのめかさず、いつまでも権力にしがみついている。
 相変わらず、被災者のみならず国民全体を無視し・愚弄し続けている政治家達による、政治家のための、政治家だけの夢の競演の幕開けに吐き気さえ感じてしまう。低レベルの政治家たちに振り回される我々日本国民は、そろそろ本気で怒らなくてはなるまい!!。
 ただいずれにせよ、感性が全く異なり、歯車の狂っている者どおしが、同じ与党民主党に存在していることが諸悪の原因であることも間違いない。従って内閣不信任案の採決結果がどうなろうと、民主党内できちっと例の人達の除名処分を行う必要がある。また自民党の中にも、長老たちに振り回されているだけの谷垣総裁にはついて行けない若手議員が大勢存在していることも確かである。これらの人々もこの際自民党を抜けて、分裂後の民主党に加入するか新党を結成し、与党と協力するかの分岐点ではないだろうか。
 腐った溜まり水の中で、いつまでも権力争いを続けていても、この国は外国にバカにされるどころか、いずれ消失しかねない。とにかく現在は戦後であり幕末なのだと考え、日本国を憂い、この国の未来を本気で創造出来る政治集団の誕生を望むばかりである。
https://news.blogmura.com/news_criticism/img/news_criticism80_15_lightred_1.gif
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ(文字をクリック)

 

浜岡原発停止要請に反論する評論家たちへ

 菅首相浜岡原発停止発言を巡って、評論家達がそもそも論ばかり発言しているのを聞いていると、またかと思うだけではなく腹が立ってくる。彼等の言い分はだいたい次のようなことに集約されている。
1)浜岡原発停止そのものは悪いことではないが、今回の首相発言は一連の思い付き発言と同じであり、人気取りに過ぎない
2)正規の国会の中できちっと法に決めなくては民主主義とはいえない
3)株価や経済に与える影響が大きすぎる
4)雇用の確保が出来ない
5)原発からの補助金が受けられなくなる
 などなど誰でも判り切っていることや身勝手なことばかりを、いかにも自分だけが知った風に論じているのだ。しかし今そんな総論賛成・各論反対的な常識論をいっている余裕はないのだ。そもそも東海地方という大地震多発地域に原発を立てた事そのものが間違っていたのだし、施設は古くなり福島同様の事故が起こって当たり前の状況なのである。ましてや浜岡原発で事故が起きれば、東海道新幹線東名高速道路は寸断され、東海地方や首都圏への放射能汚染も防ぎようがない。そうなったら、まさに福島どころではなく日本壊滅間違いなしであろう。
 国会での法律成立なんてまっていたら何年かかるかわからないし、経済より雇用より日本全体が壊滅し、日本の人口の約半分近くが放射能汚染の犠牲になることのほうがどれほど重大なことかは小学生でも分かることである。それにもたもたしていているうちに東海大地震が起きて、浜岡原発が重大事故に遭遇したら、いまぐだぐだ文句を言っている評論家達は、今まで言っていたことなど全て知らん顔で、「なぜもっと早く原発を停止しなかったのか」と裏切り発言をするに決まっている。そもそも評論家達は、結果だけをみて評論しているので、株価や為替相場が高騰すれば将来もその延長と発言し、逆に下落すれば恥ずかしげもなく今までと逆の意見を吐くだけなのである。
 それなら、いま浜岡原発停止についてぐだぐだと文句を言っている評論家達の名前を控えておこう。そして万一浜岡原発に事故が起きたら、彼等にはいの一番に危険な原発現場で作業員として働いて貰おうじゃないの。その位の覚悟がないのにぐだぐだと偉そうに文句を垂れるのは辞めて欲しいね。
 幸い本日の中部電力・臨時取締役会で浜岡原子力発電所全面停止を受け入れることを決めたという。菅首相と評論家たちには拍手は送らないが、少なくとも中部電力の役員の方々の良識には拍手を送りたいね。
https://news.blogmura.com/news_criticism/img/news_criticism88_31_yellow_1.gif
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ(文字をクリック)

どうしてユッケを食べなくてはいけないの

 今一番マスコミを騒がせているのは、ユッケの食中毒事件である。今回騒がれてはじめて知ったのは、生肉に対する調理基準もなければ罰則もないというお粗末な事実である。
 ユッケに限らず、牛刺し・馬刺し・レバ刺しなんかについても同様であり、今までよく食中毒が起こらなかったのか不思議なくらいだし、自分も飲み屋で時々食べていたことを考えるとゾッとしてしまう。
 原発にしてもそうだが、なんでこの国は事件が起きてからだけ大騒ぎするのだろうか。そもそも生肉が禁止されても別の物を食べるだけなので、経済にも何にも全く影響がないはずである。だからもう草食人種の日本人は生肉なんて食べるのはやめようではないか。そうすればまさに基準も罰則もいらないのである。
https://news.blogmura.com/news_criticism/img/news_criticism88_31_lightred_1.gif
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ(文字をクリック)

想定外と言って欲しくないね

 今回の東日本大震災について、あちらこちらで「想定外」という言葉が乱れ飛んでいる。だが少なくとも原発に関してはこの言い逃れのような都合の良い言葉を使って欲しくないね。
 そもそも日本列島は大陸と陸続きだったはず。それが長い年月を経て陥没や隆起を繰り返して現在の地形になったということは小学生でも知っている常識である。ということは過去にはもっと凄い地震津波が起こっていたかもしれないのだ。
 ましてや最近では、町なかにクマが出没する世の中である。宇宙人やゴジラなどが出現しない限り「想定外」という言葉は言って欲しくないのである。