浜岡原発停止要請に反論する評論家たちへ

 菅首相浜岡原発停止発言を巡って、評論家達がそもそも論ばかり発言しているのを聞いていると、またかと思うだけではなく腹が立ってくる。彼等の言い分はだいたい次のようなことに集約されている。
1)浜岡原発停止そのものは悪いことではないが、今回の首相発言は一連の思い付き発言と同じであり、人気取りに過ぎない
2)正規の国会の中できちっと法に決めなくては民主主義とはいえない
3)株価や経済に与える影響が大きすぎる
4)雇用の確保が出来ない
5)原発からの補助金が受けられなくなる
 などなど誰でも判り切っていることや身勝手なことばかりを、いかにも自分だけが知った風に論じているのだ。しかし今そんな総論賛成・各論反対的な常識論をいっている余裕はないのだ。そもそも東海地方という大地震多発地域に原発を立てた事そのものが間違っていたのだし、施設は古くなり福島同様の事故が起こって当たり前の状況なのである。ましてや浜岡原発で事故が起きれば、東海道新幹線東名高速道路は寸断され、東海地方や首都圏への放射能汚染も防ぎようがない。そうなったら、まさに福島どころではなく日本壊滅間違いなしであろう。
 国会での法律成立なんてまっていたら何年かかるかわからないし、経済より雇用より日本全体が壊滅し、日本の人口の約半分近くが放射能汚染の犠牲になることのほうがどれほど重大なことかは小学生でも分かることである。それにもたもたしていているうちに東海大地震が起きて、浜岡原発が重大事故に遭遇したら、いまぐだぐだ文句を言っている評論家達は、今まで言っていたことなど全て知らん顔で、「なぜもっと早く原発を停止しなかったのか」と裏切り発言をするに決まっている。そもそも評論家達は、結果だけをみて評論しているので、株価や為替相場が高騰すれば将来もその延長と発言し、逆に下落すれば恥ずかしげもなく今までと逆の意見を吐くだけなのである。
 それなら、いま浜岡原発停止についてぐだぐだと文句を言っている評論家達の名前を控えておこう。そして万一浜岡原発に事故が起きたら、彼等にはいの一番に危険な原発現場で作業員として働いて貰おうじゃないの。その位の覚悟がないのにぐだぐだと偉そうに文句を垂れるのは辞めて欲しいね。
 幸い本日の中部電力・臨時取締役会で浜岡原子力発電所全面停止を受け入れることを決めたという。菅首相と評論家たちには拍手は送らないが、少なくとも中部電力の役員の方々の良識には拍手を送りたいね。
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