お酒飲むな酒飲むなのご意見なれど

 1日5本以内と決めたタバコの本数。でも酒を飲むと少し本数が増えちゃうんですね。それを聞いていた妻が、「それなら酒なんか飲むな!」と言う。その言葉で思い出したのが、「お酒飲むな酒飲むなのご意見なれど、酒飲みゃ 酒飲まずにいられるものでしょか
ダガネ あなたも酒飲みの身になってみやしゃんせ セーノヨイヨイ ちっとやそっとのご意見なんぞで酒やめられましょか、トコ姐さん酒持って来い。 」という歌でした。
 その昔、酒好きだった亡父が、酒を飲むと良く歌っていた曲です。でもこの曲の題名が分かりません。それでネットで調べると出ていましたよ。昭和27年に久保幸江さんという歌手が唄った「ヤットン節」だそうです。とても柔らかい調子で、まさに酒を飲みながら歌うと酩酊に浸りそうですよね。
 そういえば、まだカラオケが世に出る前は、会社の宴会では手拍子でこうした古い懐メロや民謡、軍歌などを皆で歌っていたことを思い出しました。またはじめての宴席で、「惚れたってダメよ、私うぶなんだから~」という懐メロを歌った新入社員の女の子がいたことも思い出してしまいましたよ。
 そのころは老若男女が同じような価値観を持っていましたからね。最近のカラオケでは同じ年代のもの同士しか楽しめないし、皆さん歌手なみに歌が上手なのですが、楽しんでいるというよりは、まるでオーデションを受けているように真剣になって歌っています。
 いつのころからか、日本は中途半端な欧米流に染まってしまい、楽しむとか余韻を味わうとかということよりも、ガチンコマニアル人間が多くなってしまいました。それにガチンコになればなるほど余裕がなくなって、ひとたびキレるととんでもない犯罪を犯す人も増えてしまったのです。
 もはや昔のように老若男女や隣人達が、柔軟さと優しさを持って付き合っていける世界には戻れないのでしょうか。いやそんなことはありません。流行は繰り返すというじゃありませんか。きっと人の心も疲れ切って、いつかは癒されるほうへと流れを変えることでしょう。そう信じてあと僅かな人生を生きてゆこうと思います。
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