テレビの弊害

 だいぶ前からテレビは余り観なくなってしまった。
 テレビはいろいろと面白い番組もあり、夢中になって観ていればすぐ1日が終わってしまうような麻薬的な性格がある。そのために他の事が何も出来なくなってしまう。それがなるべくテレビを観ないことにした一番の理由だ。
 しかしそれだけではない。NHK、テレビ東京WOWOWなどを除けば、どこのテレビ局も特徴がなさ過ぎるし、同じようなニュースを何度も執拗に放送し続けている。「のりぴー」といえばのりぴーばかり、「海老蔵」といえば海老蔵一色、大相撲八百長といえばそればかりどこの局も飽きずに延々と繰り返す。もっと大事なニュースがあるはずである。それをおざなりにして、ゴシップめいたものに明け暮れる。
 そして深夜になると、どこの局もうるさいだけのお笑いタレントとミニスカートの美女たちのオンパレードだ。せめてテレビ東京のように、金を掛けなくても特徴のある番組を流してくれ。視聴率だけしか頭にないのも結構だが、全員が営業マンになる必要はない。せめて新聞のように、マスメディアとしての責任と自覚を持ってくれ。
 だからニュースとスポーツなどタイムリーなもの以外は、どんなに興味のある番組でも録画してから、CMとつまらない会話部分を飛ばして観ているのである。たぶんほとんどの人がそうしているに違いない。だからスポンサーにとって、視聴率など何の意味もない。視聴者をバカにしてはいけないのだ。