牛肉の安全性

 牛の餌である稲わらから暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、政府は出荷制限を行い、どのTV局でも連日のように大騒ぎしている。そのくせ専門家たちは「仮に毎日200グラム、1年間食べ続けても健康には全く問題はないという」。それなら大騒ぎするなよと言いたい。TVで大騒ぎするから風評被害は拡大するばかりで、消費者達は、関係のない国産牛肉までも敬遠する始末。このままでは日本の畜産農家は絶滅してしまうだろう。
 これらの被害を受けた畜産農家にたいする賠償金は、東電・政府はもちろんの事、無責任に騒ぎ立てるTV局も同様に支払う義務があるのではないだろうか。どうも騒ぎ立てることにより、「一応騒いでおいたよ」といった責任の回避を図っているような気がする。日本人の一番悪い癖ではないか。細かいことを言い始めたら、セシウムよりも人体に害を与えているものは沢山あるはずである。そもそも暫定基準値はどういうふうにして決めたのか、また一体なにがどれくらい危険なのかをきちっと比較表にして、もっと科学的に報道して欲しいものである。